三度目のキスをしたらサヨナラ
海と言ったら──?
青い空に、澄み渡った青い海。
その水平線からもくもくと立ちのぼるのは、白い入道雲。
太陽の光を受けて、寄せては返す波の動きにあわせてキラキラ輝く水面。
一定のリズムで刻み続けられる波の音。
──そんな海岸の光景を思い浮かべるものじゃない?
なのに、漁港って?
私の頭の中のイメージは、静かな波の音を奏でる海岸から、ポン、ポン、ポンポン、と音を立てながら沖へ出て行く漁船へと一転した。
「あーあ、釣竿も欲しかったなぁ」
「この寒いのに、釣り!?」
「この時期だったらやっぱりメバルだよね?」
そんなことを私に聞かれても、知らないって。
私が「魚釣りなんて出来ないからね!」と言うと、ソウは少し残念そうな顔をした。
「じゃあ、釣りはまた今度ね」
今度なんて、あるわけないのに……。
私はボソッと呟いた。
「……何か違う気がするんだけど」
でも、嫌じゃない。
それがまた不思議だった。
青い空に、澄み渡った青い海。
その水平線からもくもくと立ちのぼるのは、白い入道雲。
太陽の光を受けて、寄せては返す波の動きにあわせてキラキラ輝く水面。
一定のリズムで刻み続けられる波の音。
──そんな海岸の光景を思い浮かべるものじゃない?
なのに、漁港って?
私の頭の中のイメージは、静かな波の音を奏でる海岸から、ポン、ポン、ポンポン、と音を立てながら沖へ出て行く漁船へと一転した。
「あーあ、釣竿も欲しかったなぁ」
「この寒いのに、釣り!?」
「この時期だったらやっぱりメバルだよね?」
そんなことを私に聞かれても、知らないって。
私が「魚釣りなんて出来ないからね!」と言うと、ソウは少し残念そうな顔をした。
「じゃあ、釣りはまた今度ね」
今度なんて、あるわけないのに……。
私はボソッと呟いた。
「……何か違う気がするんだけど」
でも、嫌じゃない。
それがまた不思議だった。