移り変わる季節とともに
「頑張ったね...?」

私は奏の頭を撫でた。


「お前も頑張った。」

奏は泣いている私を抱き寄せてまるで子供でもあやすように私を慰めてくれた。

奏の隣って安心するなぁ。

それから15分後くらいに私は泣きやんだ。


「ありがとぉ。」

「泣きやんだか。
 んじゃご褒美をやろう!」

そう手渡されたのは手のひらサイズの箱。

開けてみると中に入っていたのは向日葵があしらわれているコンパクトタイプの鏡。


「これは...?」

「葵明日誕生日だろ?
 明日渡しに行けねぇから1日早いプレゼント。」

覚えていてくれたんだ...


「いいの...?」

「返すなよ?」

「ありがとぉ!!」

なんだかすごく嬉しかった。

今日千秋くんと一緒に過ごせることよりも嬉しくて幸せだと思った。
< 16 / 16 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

一番星
千夏/著

総文字数/35,289

恋愛(その他)75ページ

表紙を見る
指輪
千夏/著

総文字数/48,323

恋愛(その他)102ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop