移り変わる季節とともに
デート当日。




「奏遅い...」

私は今遊園地の入り口にいる。

もちろん奏との待ち合わせのために。

10時に遊園地入り口って奏が言ったのに...

30分も待ってるのにこない。

もう面倒くさいし帰ろうかな...って思ったとき。


「葵待った!?」

そう後ろから声がした。

振り向くと髪ぐちゃぐちゃ,汗びっしょりの奏。

学校で見る奏と全然違って思わず笑ってしまった。

そんな私を見てきょとんとしている奏。


「何?」

「いや笑ってるとこはじめて見た...」

...確かに奏が来てから笑ってない気がする。


「それより早く入ろっか!!」

遅れてきといてなんだよ...

そう思いながらも歩き出した奏についていった。

悲劇が待ち受けてるとも知らず...





「もう限界...」

そう言ってぐったりしてるのは私。


「何で!?
 まだ絶叫系5回ずつしか乗ってないじゃん!!」

“しか”?

『十分じゃん!!』ってツッコミをいれる元気もない。

大体入ってすぐに絶叫系連続ってありえないから。

具合悪くならないほうがどうかしてるって思うのは私だけかな...?

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