風神,雷神を操る者
あたし達はあれからずっと、水の中を進み続ける。
水の中っていっても、水族館にあるような、水中トンネルのような感じ。
もちろん、ここは神の領域。魔法使いといえども生身の人間が、入ると一分ともたない。
なので、あたしは自分の魔力を身に纏い歩く。
《大丈夫かい?さすが『100年目の天才』と言われるだけのことがあるのぉ》
感心たようにそう言い残し、出口を抜ける。
続けてあたしも出口を抜ける。