風神,雷神を操る者


俺は、痛む右腕を片膝をついて地面に突き出す。

それから、自分の血液で右腕全体に素早く印を描いた。

初めて描いたはずの印。
しかし、体は…記憶は覚えている。


『行くぞ。悠都』

その声を合図に、呪文を唱えた。

『『我が右腕に宿る精を操る力よ。ウェイル族の名のもとに、今その力を解き放て!!』』


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