風神,雷神を操る者
終わりは始まり
「ひか…り?」
目が虚(うつろ)な悠都。
小さい頃から見てきたけど、やっぱりかわいい。
「悠都。帰ろっか…。」
少しこわばった表情の彼に対して、優しく微笑む。
「あぁ。って、わりぃ!!」
自分の状態に気付き、急いで自分の腕をあたしの肩から離そうとする。
「肩貸すよ?」
「いやッ。……良い。」
そう言いながらも、ふらつく悠都。