Deys
「あお。ミルクいらないって言った。]
スーツに着替えながら鏡越しに睨んでやった。
「えぇー。俺そんなん聞いてないし」
「言ったもん」
しばしの沈黙
「…じゃぁいいよ、俺が飲むから」
「飲めないくせに」
いつも砂糖のスティック2本入れてるくらいだもん。
んで、苦いぃー…。って渡してくる。
普通に飲めるわけがない。
眉間にシワを寄せながらコーヒーと格闘してる姿が見事にかわいらしい。
「いいよ、あお。ありがと。」
あおからカップを取って向かい側に座ると
首をかしげてすぐにふわーと笑った。
「りょうちゃん大好きーー!!」
「ちょっ、バカ!熱い!!」
朝から真っ白なワイシャツにコーヒーのシミができた。