天使は悪魔を好きになってはいけない
「…たべ、たいです。何にも食べてなくて…」



「やっぱりーw電車で3,4時間もかかるのにこっちまで来て…ちょっと待ってね?今用意してあげる」




「ありがとうございます」




なんてやさしいんだろ。ここに生まれたかった






「未来…?」





後ろから、びっくりしたような声が聞こえる




「大雅にぃちゃん…!」



里歌と私の二つ上でおにいちゃんみたいな存在



「久しぶり、なんだよお前イキナリきやがって、俺、寝る前だからジャージじゃんかw」



「あはは、でも、大雅にぃちゃんカッコいいよ」






「ぶはw口説いてる?」



「く、口説いてなんかないって!!!」





大雅にぃちゃんのこういうおちゃらけてて、明るいところが私は大好きで




…初恋の相手だったりもする


好きになる相手って、大雅にぃちゃんでもいいのかな…



『あ、別にいいよ、従兄弟でしょ?』





「え!?」



「…?未来ちゃん?どしたの?」



いきなり言葉を発した私を不思議に思った里歌が私に話しかける




「え、あ、なんでもないナスッ!」



「ナスってwなんか変だよ?」



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