放課後の図書室 【短編】
やっとお互いの思いが伝わった私たち。
もっと早く気持ち伝えてればよかったな。
蒼井くんは繋いだ手を離さない。 そしてこう言った。
「絶対、離さないから」
て、照れる。
やっぱりこの男は照れってものを知らない
「照れた?」
図星。
「て、照れてなんかないもん!」
「ほんと可愛いよね」
余裕の表情で私をからかう。
「蒼井くんっていじわる・・・」
ほっぺたを膨らませながら
私はそう言った。
「いじわるな俺嫌い?」