放課後の図書室 【短編】
「やっぱり、カニ雑炊にすればよかったね。ごめん、ハンバーグじゃ食べずらいよね」
そんなことを言っても、材料がなかったから
しょうがないか。
「なんで?南が食べさせてくれるんでしょ?」
え?
そんなこと言いましたっけ?
「恥ずかしくてできない?」
こいつ、病人だからって優しくしてれば
調子に乗って!!!
「で、出来るもん!!」
「じゃあ、あーん」
そう言って口を開ける蒼井くん
「あ、あーん」
小さく切ったハンバーグを
蒼井くんの口の中に入れる。
「うん、うまい」
「ほんと?どれどれ私も一口」
パクっと食べてから気づいた・・・
風邪、うつるよね。