牙龍 私を助けた不良 上
「ウチらと遊びませんかぁ?」
「お姉さん、一緒に遊ばない?」
ナンパしてたり、されてたり。自由気ままに遊んでいる、牙龍の面子が目に入る。
後は、ビーチバレーを繰り広げていた。幹部対下っぱでやってて、志貴は一人で豪速球をぶつけている。痛そう・・・。
双子は、それを見学していて、その側で大雅が審判をしていた。・・・いらなくないか?
それにしても、木藤と勇人は何処に行ったんだろうか?
辺りをキョロキョロと見回していると、勇人を背負った木藤がこっちに向かって歩いてきていた。
「何で、背負ってんの?」
「女に追っ掛け回されてた」
そばに来た木藤は、シートの上に勇人を降ろした。よほど、疲れたのかうんうん唸っている。
女嫌いも大変なんだな。勇人は、美男子だからよけにそうだろうな。