牙龍 私を助けた不良 上
恋愛なんて興味なかった。誰を好きになるとか、付き合うとか・・・元より私は、そんな自由な女の子じゃない。
運命を恨んだことは、ない。
だけど、アイツに『可愛い』と言われた時は何だか涙が出そうになった。
嫌だって言えば、優しい母さんは自由になることを許してくれるけど、私の次は桃華だ。
あの子は、大事な人を見つけて幸せに過ごしている。私には、それを奪うことは出来ない。
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