牙龍 私を助けた不良 上
銀髪さんは私が視線をむけると、余計に睨んでくる。怖いけど何かイラつくよ、この視線。
そう思った私は、ついつい昔の癖で睨み返してしまった。上から目線が一番嫌いなんだよね。
「「凜華ちゃん、スゴいね・・・」」
「え・・・?」
「「龍騎に睨まれて動じないなんて。ずっと一緒にいるけど、ボクらや暁、勇人、志貴ですら無理なのに」」
陸斗と海斗に、志貴逹が頷いてる。そんなに、銀髪さんはすごいのかな。
暫く、睨み合ってると銀髪さんが、睨むのをやめて皆と同じ水色の瞳を細め、楽しげに笑った。
「俺と睨み合えるとは・・・。お前気に入った」