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牙龍 私を助けた不良 上
123ページ
牙龍 私を助けた不良 上
お腹が満たされた頃、ビールを飲み終えた木藤が言った。
「凜華」
「ん?」
「早めに風呂行っとけ」
「分かった」
素直に従い、あいさつを済ませるとにぎやかな部屋を出て、着替えを置いたままの露天風呂へ向かった。
脱衣所に入ると、羽織っていた薄手のカーデを脱ぐ。すぐに目が行くのは左二の腕。
──緋色の龍。
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