牙龍 私を助けた不良 上




ゆっくりそれを撫でる。


ここには、刺青で見えないけど昔ケンカで出来た傷がある。一生、消えないだろうと医者に言われた。


大事なモノを守るために負った傷だから、名誉の負傷ともいえるけど。


しかしまぁ、私も女なので。一生残る傷をそのままにしておくのは嫌なので、刺青で隠した。


シークレットだから龍の顔とかないし、シールみたいな刺青だけどね。自分でも、気に入ってるし。


刺青から手を離して髪をおろすと、するすると衣服を脱いでタオルを巻くと中に入った。



『髪は女の命だから、丁寧にっ!!』



桃華の言っていたことを思い出しながら、髪を洗う。次に身体を洗って、お湯に浸かった。





< 124 / 476 >

この作品をシェア

pagetop