牙龍 私を助けた不良 上
一体何なんだと思いつつ、お風呂の縁に座って足だけを浸けた。側には、軽い桶が二つある。
何気無くそれを触っていると、竹製になっている壁の上の方がギシリ、と軋んだ。
・・・・・。
そう言えば、あの頃もこんなことあったっけ。そう思いながら溜め息を吐くと、触っていた桶をヒュッと投げた。
ポカーンッ・・・ドボンッ!!!!
あれま。何かヒットしたみたい。ギャーギャーと騒がしくなる前に出ようと決めて、脱衣所に戻った。