牙龍 私を助けた不良 上
子供扱いされてるみたいだけど、頭撫でられるのって何か、気持ちいいんだよね・・・。
そう思ってると、龍騎がふいにヘッドフォンに触れた。
「お前、ヘッドフォンつけたままなのによく俺等の声が聞こえるな」
「・・・寝るから音量下げてた。それに、ほとんど着けてるから慣れた」
「取らないのか?」
ヘッドフォンは必需品だ。イヤホンでも良いけど、あれは音が悪いから好きじゃない。取るのは・・・。
「別に取って良いけど?」
「じゃあ取れよ。・・・本当、お前みたいな奴は始めてだ」
ヘッドフォンを頭から取って、首に掛けると龍騎がそう言った。
てゆーか、龍騎逹は何年生だろ。二年生だったら多分、ほとんどの人が私を知ってるはずだし。