牙龍 私を助けた不良 上



子供扱いされてるみたいだけど、頭撫でられるのって何か、気持ちいいんだよね・・・。


そう思ってると、龍騎がふいにヘッドフォンに触れた。



「お前、ヘッドフォンつけたままなのによく俺等の声が聞こえるな」


「・・・寝るから音量下げてた。それに、ほとんど着けてるから慣れた」


「取らないのか?」



ヘッドフォンは必需品だ。イヤホンでも良いけど、あれは音が悪いから好きじゃない。取るのは・・・。



「別に取って良いけど?」


「じゃあ取れよ。・・・本当、お前みたいな奴は始めてだ」



ヘッドフォンを頭から取って、首に掛けると龍騎がそう言った。


てゆーか、龍騎逹は何年生だろ。二年生だったら多分、ほとんどの人が私を知ってるはずだし。





< 14 / 476 >

この作品をシェア

pagetop