牙龍 私を助けた不良 上
ボケッとしてると、気付いた時には黒板に催しの意見が書かれていた。
チャンバラ劇、着ぐるみコスプレ、ホスト、メイド喫茶、オバケ屋敷、男女逆転コスプレ・・・。
ありふれた意見がまぁぞくぞくと。
だけど、メイドはしたくないかも。だって、ヒラヒラふりふりスカート&エプロンだろ・・・?
うぁ、考えただけで寒気がするぞ。しかし、そんな私をよそにクラスメートは意見をぞくぞくと。
今度は何するかで男女が対立。にらみあって、言い合って・・・今にも掴み掛かりそうだ。
暑さすら忘れて、そよそよと吹き込んで来る風にすら彼等は気付いてない。
「メイドでいいじゃないのよ!!イケメン呼んでるの!!!!」
「ハッ。てめぇらに、メイドは無理だよ」
「何だと、この野郎!?!?」
「俺らのホストで十分!!可愛い子達を呼んでんだよなぁ〜」
「厳ついくせに、てめぇらに女は来ないよ」