牙龍 私を助けた不良 上
「皆すごいんだね」
「すごいんだねって、お前はさ、俺逹が怖くねぇのかよ?」
「怖くないよ?暴走族だからってそれだけで怖がる必要なんてないじゃない」
そう、怖がる事はない。
そりゃあ、凶器もってたりしたら怖いかも知れないけどさ、龍騎逹はそんな人達には見えない。
「やっぱ、お前って最高だな」
そう言って龍騎はまた、私の頭を撫でた。
これが、私と龍騎逹との出会い。私の日常に、変化をきたした出来事だった。