牙龍 私を助けた不良 上




* * * * * *



「緋姫さん、もう着替え終ったぁ?」


「あと、ちょっとー」



更衣室で、はぁと溜め息を吐きながら人形のように朱里に服を着せられていく私。


ミライが不思議そうに見てくる。


内心でしくしくと泣きながら、今度は姿見に写る姿を見る。


普段なら決して着ないような服を着ている。しかも、それはメイド服と言うやつで。





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