牙龍 私を助けた不良 上



あ、有り得ないぞ、コイツ!!!!いきなり人の手を掴むとか、何様のつもりだっ・・・!!


驚き半分、恥ずかしさ半分で必死に手を離して貰おうとするがびくともしない手に、戸惑いを覚えた。


結局、勝てなかった私はおとなしくして、木藤に手を繋がれたまま。


木藤の手は、私の手よりも大きくてちょっとゴツゴツしてる。


まるで、守られてるみたいな安心感があって、誰にも気付かれないように、ちょっとだけ、握り返した。



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