牙龍 私を助けた不良 上
プレゼント。
その気持ちが何だか嬉しくて、ありがとうと俯(ウツム)きながら言った。
麻美さんは、「きゃー!!可愛いーー!!」なんて叫んで抱き付いてきて、皆は、何か顔が赤かった。
・・・集団感染か?
結局、お昼は暁が買いに行ってくれたお弁当を食べることになった。
意外に美味でした。
* * * * *
あれから、数十分後。
「イヤァァアーーー!?!?」
「お母さーーん!!!」
「キィヤァァアーーー!!!」
私達は、おびただしく悲鳴の聞こえる教室の前に立っていた。隣で勇人が震えているのは、悲鳴のせいでもあるだろう。