牙龍 私を助けた不良 上




志貴の黒い笑みに、暁はヒッと声を上げ、双子はニコニコと笑っていた。


その一方で、屋上の柵に寄り掛かり辺りを見ていた勇人が「あ・・・」と声を上げた。



「どうしました、勇人」


「体育館裏に人が集まってんだよ。・・・てか、あれは昨日の女か?」


「「え、凜華ちゃん?」」



勇人の驚いた声に、目をキラキラさせて双子が食い付き、勇人の目線を追っていた。





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