牙龍 私を助けた不良 上
* * * * *
『偶然とは思えないな』
「・・・必然って言いたいのか?」
『そう言うわけではない。・・・しかし、いいタイミングなのかもしれないな』
「・・・知ってるのか」
『あぁ、うちの情報屋をなめてもらっては困る』
「・・・どうするんだ?」
『リミットはあっても2週間だ。──自然にそうなる』
「分かった。・・・色々すまない、──」
『気にするな。──あの子もまた、私の大事な『──』の一人だから』