牙龍 私を助けた不良 上



side:龍騎


らしくねぇって、言われるかもしれないが、手に力が籠る。


久し振りに会った凜華は、また少し痩せているような気がした。


体調のことを聞けば、大丈夫だと言った。


意気地無しの俺が来なかった理由を、勇人が誤魔化していたことには驚いたせいで、返答に困った。


凜華はといえば、そんな俺を、まじまじと見つめていた。




< 349 / 476 >

この作品をシェア

pagetop