牙龍 私を助けた不良 上
・・・行くべきか。
待つと言っておきながら、何かをしっていそうなknightの所へ行くのは、どうかと思う。
けれど、このままじっとしてはいられない。どちらにせよ、現状を動かす切っ掛けは欲しい。
無言で仲間達に視線を向けると、真っ直ぐな視線が返ってくる。
「さて、どっちにする?」
「・・・会いに行く」
「了解。姫さんに連絡するから、ちょっと待ちな」
シャドウは、背負っていたリュックを下ろしてパソコンを取り出し、高速でパソコンを弄り出した。
呆気に取られていると、
『誰にゃ〜?』
気の抜けるような声が聞こえた。音声の発信源は、シャドウのパソコンだ。