牙龍 私を助けた不良 上
しかし。
「行かないと言ったはずだ。だから、今すぐ私から離れろ」
「うるせぇ、女。龍騎が連れて行くっつーからテメェを捕まえてんだろうが」
そう、こいつらは校門に来た私にいきなり言ったんだ。倉庫に行くぞって。
でも、行きたくない。
だから断ったのに、聞き入れようとはしない。うっとおしいから。
「うるさい、金髪」
そう言ったら金髪、白銀勇人がピキッと、血管を浮かせた。本当の事なんだから仕方ないでしょ。