牙龍 私を助けた不良 上



そこには、見知った華の姪が浴室のドアを開けっ放しにしたままで、シャワーを浴びていた。



「凜華・・・!?」



華の声に、凜華が顔をゆるゆると動かした。



「華さん・・・」


「あなた、何でここに・・・──!?」



よく見れば、足元には病院着らしきものと下着が落ちていて、彼女の身体は震えている。


このままではマズイと思い、華は荷物を置いて、真横にある棚から大きなバスタオルを取り出す。


そして、濡れることに気を付けながら浴室に入ってシャワーを止め、凜華をバスタオルでくるんだ。



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