牙龍 私を助けた不良 上




メンバーにとって、総長は特に特別な存在だ。彼は秀才な上にカリスマ性も高い。


しかし、不思議なことが一つある。


女についてだ。倉庫に総長の女という地位を狙って、女が来ることがあるが総長は相手にしない。


・・・と、思っていたが。


特徴のある総長のバイクの音を聴いて急いで、シャッターを開けるとそこには。


いつも通りの総長と・・・一人の女。



「誰だ、あの女は?」



下っぱの誰もがそう思った。総長の女というわけではなさそうだ。いちゃつく素振りはない。





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