牙龍 私を助けた不良 上
記憶、閉ざして
「ん〜・・・」
牙龍の倉庫から帰ってきた翌日、目覚めのよい清々しい朝を迎えた。
昨日、姫龍?とかいうのにされた後で暴走のため私は再び木藤に引っ張られて、バイクに乗せられた。
木藤と私を中心にして暴走する牙龍のメンバー。頬を撫でていく風に懐かしさを感じながら、その光景を見ていた。
暴走の後は倉庫に戻って、メンバーでどんちゃん騒いでいた。その間、沢山の下っぱが私に声を掛けてくれた。
騒ぎが盛り上がった頃、遅くなるからと木藤が家の近くまで送ってくれた。
そして、今に至るが。
「早く起きすぎた・・・」
現在の時刻、朝六時。起きるつもりだったのは七時だったんだけどな。
そう思いながらあくびをした。すると。
『にゃう』