牙龍 私を助けた不良 上
「だから、後少し寝させて?」
そういって目を閉じると、
『ミー!!!』
・・・ペシッ。
ミライが短い足でペシッと頬を叩いてきた。肉球があるから痛くないけど、連続でペシペシされるとさすがに痛い。
・・・早く起きろって?
そう思って目を開けると、ミライが一鳴き。早く起きろと叩いていたらしい。
まぁ、いいや。
そう思いながら起き上がり、ミライを肩に乗せてベッドから降りるとキッチンに向かった。
戸棚からミライの餌を取り出して皿に入れる。ミライは、肩から降ろしてやるとすぐに食べ出した。
それを見て、朝ごはんを用意する。食パンをトースターに入れて焼けるまでの間に、目玉焼きを作る。焼けた食パンにハムと目玉焼きを乗せて食べる。