牙龍 私を助けた不良 上
食べ終わってから、カフェオレを作り、みらいのミルクも用意する。
「はい、ミライ」
『ミー♪』
ミルクを目の前に置いてやると、小さい舌でペロペロと飲んでいく。
・・・カワイイ。
その様子を見ながらカフェオレを飲む。食器を洗浄機に入れスイッチを押して、部屋に戻る。
黒のタンクトップの上から白い半袖のシャツを着て、緩く青のネクタイを着ける。それから短パンを履く。
ケータイと財布を持って玄関に行くと、ミライがちょこんと座って、こっちをじっと見ていた。
サンダルを履いて頭撫でてやると、少し寂しそうに鳴いた。
「昼には帰ってくるからそれまで待っててね、ミライ」