牙龍 私を助けた不良 上
side:牙龍幹部
裏町にある大きな倉庫。牙龍メンバーは、昨日が暴走だったということもあり朝からそこに居た。
時刻は朝七時。早く目が覚めた龍騎と志貴、暁は幹部室に居た。
「あ〜、もう分からへんやん」
「そうですね。本人から直接と言う手も・・・まぁ、無いことはないんですけどね。凜華さんは今日来ませんし」
朝から難しい表情な幹部の二人は、どうやら凜華について話をしている様子。
それは、こちら側の世界において、No.3のハッカーである志貴にすら。
「凜華さんのデータは強力な妨害プログラムのため、ハッキングする事が出来ませんでしたから」