牙龍 私を助けた不良 上



「妨害プログラムなんかされとったんか。そりゃあ、またまた」


「一般のものではありません。専門か独自のプログラムだと思われます」


「まさか。族かヤクザやないと」



龍姫──牙龍の姫にした凜華のデータを把握するため、ハッキングを行った。


しかし、強力な妨害プログラムによりハッキングすることは出来なかった。何一つ掴めなかったのだ。


こちらの世界の情報屋《ネズミ屋》にも当たってみたが、何も得られずで。



「何者なんやろうな」



暁の言葉が、静かな部屋に溢された。




< 66 / 476 >

この作品をシェア

pagetop