牙龍 私を助けた不良 上
『ミーミー』
「ん?どうしたの?」
『ミー・・・』
甘えるように鳴いたと思ったら、ミライは大きくあくびをした。眠たくなったらしい。
空になったお弁当箱と煮干しの残りをカバンにしまって、ヘッドフォンを取り出して着ける。
そのままカバンをリュックみたいに背負うと、ミライを腕に抱き上げる。頭を撫でてやると、瞼がゆっくり下がっていった。
・・・気持ち良さそう。
眠ったミライを見ながら図書室を出る。眠たくなってきたから、そのまま保健室へ向かった。