牙龍 私を助けた不良 上
二階に上がって、暁と幹部部屋に入ってみると・・・。
「「別に良いじゃん」」
「駄目です」
「「えー、何で〜!?」」
「駄目です、しつこいですよ」
な ん だ こ の 部 屋 は。
ひっくり返った二人掛けのソファー。散らかった雑誌。ギャーギャー叫びながら、呆れている志貴にすがる陸斗と海斗。その中で、寝ている木藤。
部屋に入った私と暁は、驚いて固まってしまった。何が、どうなったらこんな状態になるんだ・・・?
部屋の入り口に居ると、こっちに気付いた双子が走り寄ってきた。何事かと、ミライがポケットから顔を出した。