牙龍 私を助けた不良 上
ミライは、顔面からひっぺがすと手にしがみついて来た。どうしたんだと思いながら肩に乗せる。
「ミライ、どうした?」
『ミー、ミィー!!』
頭を撫でてやると、甘えるように頬に擦り寄ってくる。何かに怯えてる・・・?
「「ミライちゃ〜ん♪」」
『ミャッ!?』
名前を呼ばれた途端、ミライが毛を逆立て尻尾を振る。それは、ネコの威嚇行為で。
ちらっとミライを呼んだ双子を見てみる。すると、見るなと言わんばかりにミライが頬を尻尾でペシペシ叩いた。