嘘カノ生活
もし、行ったら、間宮さんに会うかもしれない。

もう来るなって言われたのに。

会ったら、怒られるだろうか。  
 
それに、俊介くんにも会うかもしれない。

どう対応して良いかわからないのに。 
 
それなのに……
 


「夕菜のバカ」
 
「はいうるさい」
 
駅から直ぐの大学は、もうあたしの目の前にあった。

 

 
「あたし資料とかもらって話聞いてくるけど、朝未どうする?」
 
「えー…。あたしここ受けるつもりないし、待ってるよ」

「そ、ごめんね。じゃあまた後で」


手を振りながら夕菜は歩いていった。 
 

 
 
そして、あたしは早速後悔に陥る。
 
また、同じ状況。
 
 
門で一人ぼっちだ。 
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