嘘カノ生活
「朝未の事、どう思ってるんですか?」

「は?」


 
唐突な内容の質問に、戸惑ってる俺。

相反するように冷静な酒井さん。 
 
どうって言っても…



「えーと…好き、だけど」
 
至極当然な答えを言ったつもりだったのに、酒井さんは深いため息をついた。 
 
 

「"好き"だなんて当たり前です。むしろ"嫌い"とか言い出したら間宮さんの事殴り倒してますけど」 
 
 

冷静な上に、真顔で言われたら、本気だとしか思えない。 

そしてしばらく言葉を探しているような素振り見せ、言った。
 
 
「どのくらい好きですか?」
 
 
最初からそういえば良いのにと、失礼な事は心にし閉まっておいて。 
 
 
「このくらい?」
 
 
そうい言いながら、冗談で両手を使って1メートルぐらいの長さを作る。 
 
 
「…本気で言ってるんですか?」 
 
「嘘うそ、冗談です」 
 
 
危うく本気にされるところだった冗談を否定して、真剣に考えてみた。 
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