嘘カノ生活
「じゃあ、あまりものな俺らはどうしようか」

「え、折角だしお茶でもしていきます?」

「はは、良いね」
 
 
 
 
 
なんておふざけの混ざった俊介君と夕菜の会話を、耳だけ向けて聞いた。 

顔を向けることが出来なかったのはきっと、間宮さんに腕をつかまれずいずいと進んだから。
 
 
 
 
 
 
***

 
 
 
 
 
 
大学の門のところまでくると、間宮さんはあたしの腕を解放した。 

さっきまで間宮さんがリードしていた道を、今度は2人並んで歩き出した。 


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