嘘カノ生活
それって、ヤキモチ?

なんて思いながら間宮さんを見ると、だんだん飽きてきたのか、欠伸をしながら机の上の教科書をペラペラめくっていた。

 
…まさか。
 
 

「そんな事、あるんですか?」

 
と、あたしが尋ねると、俊介くんはもちろんと答えた。



『壮、見かけよりずっと妬くよ?本気な子には』

「ほ、ほんき…」

『はは、そうそう。だから、あいつの事も名前で呼んでやって?』 
 
「で、でも今更…」

『頼むよっ。それから、テレビの音聞こえるし今家でしょ。あんまやらしーことしちゃだめだよ!じゃ、また今度4人で遊ぼうね!』 
 
「は?!ちょ…もしもし!」
  
 

 
あたしの反論に答える気配もなく、あっという間にプープーという切った後の音が響いた。

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