嘘カノ生活
「良い子良い子」

「…やっぱり、子ども扱い」
 
 
間宮さんの腕の中。

ぶっきらぼうにあたしの頭を自分の胸に押し付けて、髪を撫でる。

その仕草は、とても心地よかった。
 
 
 
「おいで」

そう言ってベッドの中心に引き寄せられた。


 
「で、でも…」

「黙って」
 
迷うような言葉さえも打ち消して、間宮さんは強くキスをした。
 
 


さっきの不意打ちな軽いキスではなく。

いつかの、間宮さんの部屋でした、激しいキス。
 
息の仕方もわからず、ただただ、流されるまま。
 
そのまま、静かにベッドに押し付けられた。 
 
 
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