嘘カノ生活
外に出てみても、店らしきものは特になく、閑散とした風景だった。
駅ひとつ分違うくらいだから、ここに来ることは良くある。
公園がいくつかあって、適当な民家と、マンションが並んでいる。
ちらほら同じ高校の人も居て、バスケをしているのが見えた。
ただ違うのは、そこには学校の制服を着た男女3、4人が、タバコを吸いながらたむろしている事だった。
関わってしまったら面倒くさい。
そう思ってなるべく気づかれないように通ろうとちらりと向こうを見ると、運悪く女の1人と目があってしまった。
そしてあたしの方を指差して、話し終えた後、全員でこっちに向かってきた。