嘘カノ生活


***




 
夕菜と俊介くんと別れて、20分ほど歩いた。

目の前には、間宮さんの住むマンションが見えている。
 
 

会ってくれるかはわからない。

けれど行ってみなくちゃわからないと、足を進めた。

 
 
「あ、何階だっけ・・・」



間宮さんの住む階がわからなくて、郵便受けへ向かう。

その足はこれからの事に対してとても敏感だった様だ。

あたし自身自覚は無かったけれど、少し震えていた。


 
 
郵便受けに行くと、女の人が1人ポスト開けて届いた封筒を手にとって見ていた。 
 
 
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