嘘カノ生活
あの時、救急車のサイレンを聞きつけた近所の住人達が、大勢集まってきた。
その人込みにいつの間にか沙織さんは姿を消していた。
辺りを見回してもそれらしき人はいなくて。
間宮さんと一緒に救急車に乗り込んだあたしは、沙織さんを見つけることが出来なかった。
それから病院について看護士の1人に、"ご家族の方は…"と訊ねられた。
間宮さんの実家の電話番号を知るわけも無く。
唯一あたしと間宮さんの共通の人である俊介くんに電話を掛けた。
事情を説明すると俊介くんは直ぐに病院まで駆けつけてくれて、今に至る。
間宮さんの両親は遠方に住んでいて、今から行くけれど3時間はかかる、と言っていたらしい。
あたしの両親も、今日は帰れないと連絡すると始めは怒っていたけれど、大切な人が事故にあった、と説明すると納得してくれた。
時間が経てば経つほど、不安は少しずつ募る。
もしかしたら…、だとか思いたくは無いのに。
それでも間宮さんは死なないと、ちゃんと話すからと、あたしに言った。
もう今は、それを信じて願うしかない。
その人込みにいつの間にか沙織さんは姿を消していた。
辺りを見回してもそれらしき人はいなくて。
間宮さんと一緒に救急車に乗り込んだあたしは、沙織さんを見つけることが出来なかった。
それから病院について看護士の1人に、"ご家族の方は…"と訊ねられた。
間宮さんの実家の電話番号を知るわけも無く。
唯一あたしと間宮さんの共通の人である俊介くんに電話を掛けた。
事情を説明すると俊介くんは直ぐに病院まで駆けつけてくれて、今に至る。
間宮さんの両親は遠方に住んでいて、今から行くけれど3時間はかかる、と言っていたらしい。
あたしの両親も、今日は帰れないと連絡すると始めは怒っていたけれど、大切な人が事故にあった、と説明すると納得してくれた。
時間が経てば経つほど、不安は少しずつ募る。
もしかしたら…、だとか思いたくは無いのに。
それでも間宮さんは死なないと、ちゃんと話すからと、あたしに言った。
もう今は、それを信じて願うしかない。