嘘カノ生活
「実を言うとさ」



間宮さんはその真剣な表情のまま、話を切り出す。

あたしはその言葉に言葉を返すでもなく、耳を傾けた。

 

「会えない間、ずっとお前の事考えてて。つーか考えない日はなくて」

「……」



頬に熱を感じる。

触れられた左の頬が、じんと熱くなる。

 
 
「触ってないと、充電切れでおかしくなりそうなんだよ」

「……っ」



見つめられて、右の頬もカッと熱を持ち始める。

心臓の鼓動が大きく早くなっていくのがわかる。

なんて言ったらいいのかわからなくて、黙り込んでしまう。

そんなあたしを見て、間宮さんは笑い出す。



「朝未、熱い。やっぱ赤ちゃんだ」

「そ、それは間宮さんのせい…」



恥ずかしくて、語尾がどんどん小さくなる。

その唇を間宮さんはもう1度撫でて、微笑む。
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