嘘カノ生活
2.嘘だったとしても
「柏木、うーす!」
いつもの登校中に通る、緩やかな下り坂。
振り返ると、そこには関谷。
「あ、おはよう関谷。今日も元気だね」
「まーなー」
ただ、関谷の元気さは少しだけカラ回ってるような気がした。
根拠も何もない、ただの勘だったけれど。
「なー、そういえばさ、柏木ってほんとにあいつと付き合ってんの?」
「ええ?!」
「いや、なんでそんな驚いて…。で、どうなの」
付き合ってるかそうじゃないか、と。
そういわれれば答えは表向きはイエスだ。
けれどそれは。
ウソで。
本当は、一方的な片想い。
あたしが間宮さんに。
いつもの登校中に通る、緩やかな下り坂。
振り返ると、そこには関谷。
「あ、おはよう関谷。今日も元気だね」
「まーなー」
ただ、関谷の元気さは少しだけカラ回ってるような気がした。
根拠も何もない、ただの勘だったけれど。
「なー、そういえばさ、柏木ってほんとにあいつと付き合ってんの?」
「ええ?!」
「いや、なんでそんな驚いて…。で、どうなの」
付き合ってるかそうじゃないか、と。
そういわれれば答えは表向きはイエスだ。
けれどそれは。
ウソで。
本当は、一方的な片想い。
あたしが間宮さんに。