嘘カノ生活
SIDE:MAMIYA 
 
 
 
俺があいつを縛ってたんだ。 

あいつの弱み握って、無理やり付き合った。

だからあんなふうに言われるの当たり前だ。  
 

バイト入ったときから、あいつ可愛いなと思ってた。

でも俺は女には困ってなかったから。

SASAKIのやつらだって俺をちほやしたし、余裕だった。

あいつを除いて、だけど。
 
 
俺はあいつと喋ったことすらないし、あいつは俺に話かけてもこなかった。

それがむかついて、いつのまにか目で追うようになって。
 
大きな存在になって。 
 
ああ俺、あいつが好きなんだって。
 

 

「はよーございます」
 
さっき朝未と同級生のヤツと口論したその足で、バイトへ向かった。

「あ、おはよう間宮くん」

「うす」

「あれ、朝未ちゃんとは一緒じゃないの?」


店長、いちいち痛いとこついてくんなよクソ。

「あー、まあ、ちょっと」


俺は苦笑いをして。更衣室へ向かった。
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