嘘カノ生活

「くそ…」



ごめん朝未。

俺、本気だったんだよ。

お前と関われたきっかけはあんなんだったけど。

無理矢理だったけど。

本気だったんだ――――――。


 
 
 
 
「…みやさん……!」

 
 
「え…」


遠く後ろのほうから聞こえるかすかな声。

でも、わかる。

走ってくる足音が、次第に大きくなる。

 
あいつだ。
 
 
 
 
「間宮さん!」
< 53 / 321 >

この作品をシェア

pagetop