嘘カノ生活
3.すれ違いのその先に
それがら1ヶ月近く、学校が終わったら毎日バイトした。
仕事してるうちはきっと間宮さんのこと忘れられると思ったから。
SASAKIは週4であって、更に短期で募集していたバイトに申し込んだ。
毎日、働いた。
「ねえ、あんた大丈夫?」
今日はSASAKIのバイトの日で。
まだお昼時間の学校で、夕菜にそう言われた。
「顔色結構やばいよ?」
「あー…うん、大丈夫」
これくらい。
これくらい、間宮さんを忘れるためなら平気だと思った。
「朝未は言っても聞かない子だし、無理にとは言わないけど、たまには休みなさいよ?」
「ごめんね、ありがとう夕菜」
夕菜は事情全部知ってるから。
間宮さんにフられたことも、関谷のことも。
関谷――……。
あれからあまり喋らなくなった。
会話が減った。
あたし、きっと傷つけたよね、ごめんね。
何度もそう心の中で繰り返した。